メルマガを配信するにあたって、怖いのが到達率です。要するに迷惑メールと振り分けられてしまえば読まれることなく、開封さえされないのです。
本来、どのように振り分けているのかというと迷惑メールは、現在のところ、送信元アドレスが詐称された、不特定多数から送られた状態のものが振り分けられたり、読者がそのドメインは受けないという分類をしていたりするものが多いようです。
送信元アドレスの詐称を防止する送信ドメイン認証技術の中で最も普及しているものがSPF(Sender Policy Framework)です。
現在の普及率はドメイン数ベースで約4割です。メルマガ配信でのメッセージがSPFに対応したドメイン多く送られていて、到達率を上げるための仕組みと思ってもらえたらわかりやすいと思います。
1.どうやって設定するの?SPFレコード
ドメインの SPF(Sender Policy Framework)レコードを作成するというのが設定のおすすめ方法と言われています。
SPF レコードは、自分のドメインでメール送信を許可するメール サーバーを特定するドメイン ネーム サーバー(DNS)レコードです。
たとえば、あるドメインで Gmail を使用しているとします。Google Apps メールサーバーを、ドメインに認証されているメール サーバーとして識別する SPF レコードを設定、作成することで対応できるというものです。
受信者のメール サーバーがこのSPFレコードのドメインメールを受信する場合、送られた SPF レコードを見て迷惑メールか確認することができます。
SPF レコードにある Google Apps メール サーバー以外のサーバーから送信されたら、受信者のサーバーはそのメールを迷惑メールとしてみなすことになります。
逆にドメインに SPF レコードの設定がないと、受信に認証されているメール サーバーからのメールであることを確認できないとされて迷惑メール行になることがあります。
簡単に言いますとメルマガ等の送信者メールアドレスと、送信サーバーの関係がちゃんとしたものであるか?(スパムや迷惑メールでないか)を確認し、送信元アドレスを偽装して配信してないのかをチェックできる設定というところです。なんとなくイメージ出来ましたでしょうか。
2.SPFレコードの正しい書き方、使い方
次のような場合はSPFレコードとみなされないことがありますので注意が必要です。
SPFレコードが複数行存在する参照に誤りがある必要な空白文字がない場合バージョンが違っている記号が違っているなどが原因でエラーとなることがあります。
1つのドメインに対して複数のSPFレコードを記述するとエラーとなりますので注意しましょう。
認証があっているかどうかのチェックソフトや無料サービスがありますのでこれを活用するのも手です。(ただし、確実な認証であるという保証はないので個人責任での利用となります)
SPFレコードの概要はどうなっているの?といいますと、SPFレコードとは、管理者がテキストレコードとして作成する短いテキストデータをいいます。
SPFレコードはDNSサーバーというホストコンピュータを利用するのが特徴です。
SPFは、送信元サーバのIPアドレスとDNSサーバーを利用して、 設定された送信元以外からのなりすましメールを検出でするというもの。
ドメインがこの仕組みに対応すると、 迷惑メール振り分けがされないメルマガを作る、配信することが出来ます。
基本的に、SPFレコードは、
(バージョン 空白 定義 空白 定義 ・ ・ (以下繰り返しの法則です)
という構成になっています。
バージョンは、“v=spf1”です。
このレコードは日本の携帯電話会社でも多く利用されています。メール到達率を上げるための手段として覚えておくといいでしょう。
3.Qualifierとは何か?
ディレクティブの先頭の一文字を指します。ホストからのメールをどのように扱うかを指定するものです。
省略形は
+ Pass 正当なメールとして配信される
- Fail 不当なメール(拒否される場合がある)
~ SoftFail 不当なメール(配信は行われる)
? Neutral SPF 指定がないものとして扱われる
とあらわすことができます。設定を行ったら、 SPF が正しく動作するかを確認しましょう。自分のメールが迷惑メールになっていなければOKです(笑)。