- 「機能や操作を無料で試してから、導入するメール配信システムを選びたい」
- 「今使っているメール配信システムを乗り換えるために、無料で試せるサービスを探している」
このように考えてはいるものの、無料で試せるメール配信システムの選び方や違いがわからず、迷っている方も少なくないでしょう。
そのためこの記事では、無料で試せるおすすめメール配信システムの比較表や、無料となる条件・機能などを詳しく紹介します。
また、有料と無料のメール配信システムの違いや選び方についてもお伝えするため、自社に合うメール配信システムを選ぶために、ぜひ最後までご覧ください。
メール配信システム・メルマガ スタンドとは?無料と有料の違いは?
メール配信システムとは、自社の顧客リストに対するメール一斉送信を、より効果的に行うためのシステムです。
確実に配信でき、メール配信の効率化につながることに加え、顧客情報の管理、配信後の効果分析など、専門的な機能がマーケティングに役立つことから、多くの企業で活用されています。
メール配信システムは、以下のようにも呼ばれています。
- メルマガスタンド
- メール配信サービス
- メルマガ配信ソフト
- メール配信ソフト
料金形態は、月額制や従量課金制、無料で利用できるサービスなどさまざまです。
提供しているサービスや料金プランによって配信量や機能が異なるため、費用はもちろん、自社のメール配信頻度や配信量、利用したい機能などを把握したうえで選択しましょう。
また、無料と有料のメール配信システムの違いは、主に以下の2点です。
- 無料は機能や配信量、登録件数の制限がある
- 無料はサポート体制の制限がある
詳しく説明します。
なおこの記事では、無料で試せるメール配信システムについて、選び方やサービスの比較などをお伝えしていきます。
有料のメール配信システムの選び方で迷っている方は、こちらの比較記事もあわせてお読みください。
>>迷わず選べる!メール配信システムを7つ厳選!徹底比較してみた
無料は機能や配信量、登録件数の制限がある
無料のメール配信システムは、利用可能な機能や配信量、メールアドレスの登録件数に制限があるケースが多いです。
有料サービスであればそのような制限がないため、もともとのメール配信システムの機能を最大限活用してメールマーケティングが行えます。
無料はサポート体制の制限がある
無料と有料のメール配信システムでは、提供されるサポート体制も異なります。
そのため、急なトラブルなどには社内で対応しなければなりません。
チャットやメールでの問い合わせができるサービスもありますが、随時対応可能なサポート体制を提供しているものは少ないでしょう。
一方、有料のメール配信システムの多くは、電話やチャットなどで相談できる体制が整っています。
操作で迷ったときなどもすぐに対応してもらえるため、スムーズに運用しやすいことが特徴です。
無料で試せるメール配信システム・メルマガスタンドの選び方
メール配信システムを導入したいと考えている企業担当者の方は、まずは無料で試せるメール配信システムを利用することをおすすめします。
なぜなら、実際に使って機能や操作性を体験することで、自社に合うメール配信システムやプランを選びやすくなるからです
先述したように、無料で試せるメール配信システムは、配信量や登録件数に制限があるものが多い傾向です。
無料プランがなく実際に試せる日数が短かったり、配信量や登録件数が自社に合わなかったりすると、社内での検討用には活用できますが、実際のメール配信を試すことはできません。
また、十分な効果測定機能が備わっていることも重要です。
メール配信の運用効果を高めるには、配信後の結果を測定し、改善を重ねることが大切です。
そのため、細かい指標ごとに配信効果を測定できる機能が備わっているかを、必ず確認しておきましょう。
効果測定については下記のページで詳しく解説しています。
>>メルマガの効果測定を売上UPにつなげる重要指標(KPI)8選
無料で試せるメール配信システム・メルマガスタンド比較表
以下の表は、この記事で紹介する無料で試せるおすすめメール配信システム10社の比較表です。
無料で試す際の条件や期間、無料プランの有無をまとめたので、メール配信システム選びの参考にお役立てください。
それぞれのメール配信システムについては、次の章で詳しく説明します。
無料お試し条件 | 無料プランの有無 | ||||
配信量 (通/月) | 登録件数 | 無料期間 | 効果測定 機能 | ||
オレンジメール | 無制限 | 2,000 | 30日 | ◯ | ◯ |
Benchmark Email | 250 | – | 無制限 | ◯ | – |
める配くん | 500 | 120 | 無制限 | ◯ | – |
Zoho Campaigns | 6,000 | 2,000 | 14日 | ◯ | ◯ |
メールdeコネクト | – | 100,000 | 無制限 | ◯ | – ※基本無料 |
blastmail | – | 100 | 7日 | ◯ | × |
WiLL Mail | 1度に5通まで | – | 14日 | ◯ | × |
SendGrid | 12,000 | 2,000 | 無制限 | ◯ | – |
コンビーズメールプラス | 100 | 100 | 30日 | ◯ | × |
アクセスメール | 30 | – | 7日 | ◯ | × |
無料で試せるおすすめのメール配信システム・メルマガスタンド
先程表にしてお見せした、無料で試せるおすすめのメール配信システム10社について、詳しく解説します。
それぞれの特徴や無料で試せる配信量・条件などに加え、おすすめの方も紹介するため、自社のメルマガ配信に合うサービスを見つけてください。
オレンジメール
オレンジメールは、大手企業や公共団体などといった幅広い業種で活用されており、全国で7万以上の導入実績があります。
操作が簡単で、導入から10分という短時間で配信できる手軽さや、コストパフォーマンスの高さが魅力のメール配信システムです。
ステップメール配信や絞り込み配信、独自ドメインの利用など、機能性の高さも特徴です。
そのため、操作性や配信効果を実感したうえで、有料版を利用するか判断できることがポイントです。
料金プランは登録件数に応じた定額制で、配信量に制限はありません。
また、半年間無料で利用できる、個人やサークルで利用する方向けの無料プランもあります。
ただし、無料プランは広告表示が入るため、企業での利用には注意が必要です。
動画マニュアルや100問以上のよくある質問への回答、メールによるサポートも受けられるため、安心して導入しやすいでしょう。
Benchmark Email
引用元:https://www.benchmarkemail.com/jp/
Benchmark Emailは、アメリカ発のメール配信システムです。
Benchmark Emailは、簡単な操作でHTML形式のメールを作成できることも魅力です。
500種類以上のデザインテンプレートが用意されており、簡単なドラッグ&ドロップ操作でおしゃれなHTMLメールを作成できます。
機能や受けられるサポートに制限はあるものの、無料で利用できる期間に制限はありません。
そのため、あわてずにじっくり検討したい方や、想定している配信量が少ない方におすすめです。
有料版は登録件数によってプランが選べ、配信量の制限がないため、必要に応じてアップグレードを検討するとよいでしょう。
める配くん
引用元:https://www.meruhaikun.com/
める配くんは、シンプル操作で利用できるため、パソコンが苦手な方でも使いやすいメール配信システムです。
画像や文字装飾などを簡単に編集できる高機能HTMLエディタの利用はできませんが、それ以外の機能はほとんど利用できます。
配信メールに広告が表示されることはなく、利用期間に制限もありません。
2か月以上配信しない場合は、める配フリーのアカウントが自動消滅するため、注意してください。
Zoho Campaigns
引用元:https://www.zoho.com/jp/campaigns/
Zoho Campaignsは、配信結果の詳細分析機能や顧客管理機能などが充実しており、さまざまなツールと連携した効率のよい運用が行えます。
自社に合わせたカスタマイズも可能なため、HTMLメールの作成を効率的に行いたい方におすすめです。
無料お試し期間が14日間あり、登録件数2,000件、最大配信量6,000通といった制限はあるものの、期間中はすべての機能が利用可能です。
そのため、さまざまな高度な機能を体験したうえで、有料プランを選択できます。
お試し期間終了後は、自動で期間の縛りがない無料プランに移行するため、気づかないうちに費用を請求されるようなことはありません。
ただし、日本語でのサポートは有料プランに限定されており、無料プラン移行後は英語のみのメール対応となります。
メールdeコネクト
引用元:https://www.mailde-connect.com/
メールdeコネクトは、システム利用料が無料のメール配信システムです。
追加オプションや機能拡張には費用がかかるものの、初期費用や月額費用はかかりません。
登録件数の上限も10万と高いため「まずはコストをかけずにメール配信を導入したい」と考えている方におすすめです。
動画マニュアルが豊富に準備されており、デザイン性の高いHTMLメールや登録フォームの作成も簡単に作成できます。
blastmail
blastmailは、大企業や官公庁など1万8000社以上のさまざまな企業で活用されているメール配信システムです。
多くのマニュアルが必要なく、画面を見ながら直感的な操作でメール配信ができるため、初心者の方でも使いやすいでしょう。
7日間の無料トライアルでは、登録件数は100件に限られるものの機能の制限なく利用でき、事前の操作確認に活用できます。
費用は機能や登録件数に応じた月額制で、配信量に制限はありません。
メール配信でよく使われる機能に厳選しているため、低コストでの導入が可能です。
WiLL Mail
WiLL Mailは、「使い勝手のよいアプリケーションを作りたい」という願いから開発された、累計1,800社以上のさまざまな業種で利用されているメール配信システムです。
また、最短1か月からでも利用可能で、配信量に応じたプランに毎月変更できます。
自社の配信状況や頻度に合わせてプランを調整できるため、コストを抑えやすいことも特徴です。
実際の操作を体験できる無料トライアル期間が14日あり、1度の配信で5通まで送れます。
実際の機能や操作性を確かめ、社内での検討に役立ててください。
なお、無料トライアル期間を活用した顧客向けの配信はできません。
SendGrid
引用元:https://sendgrid.kke.co.jp/
SendGridは、世界中で月間1,000億通以上のメール配信をサポートしている、メール配信システムです。
SendGridでは、月に12,000通までの配信が可能なフリープランが用意されています。
利用期間に制限がなく実際の操作や機能を体験できるため、期間を気にせずに配信効果や機能を確かめたい方におすすめです。
機能や配信量に応じたプランが豊富に用意されており、契約中はいつでも変更できます。
そのため、自社の配信状況に合わせたコスト調整が可能です。
コンビーズメールプラス
コンビーズメールプラスは、独自のアルゴリズムを活用した高い到達率と、大量かつ高速配信が特徴のメール配信システムです。
電話やメール、チャットを使ったさまざまなサポート体制が用意されているため、これからメール配信を始めようと考えている方も、安心して利用しやすいことが特徴です。
コンビーズメールプラスでは、トライアルとして30日間無料で使えるデモアカウントが利用できます。
登録件数や配信量に制限はあるものの、期間終了後も有料版に自動移行することはありません。
アクセスメール
引用元:https://www.access-mail.jp/
アクセスメールは、さまざまな機能を低コストで利用できるメール配信システムで、運用コストを抑えたいと考えている方におすすめです。
自社のメールアドレスを送信者アドレスに設定した、独自ドメイン配信も可能です。
アクセスメールにはお試しコースがあり、7日間無料で機能を使えます。
期間中は有料オプションを含めたすべての機能が試せるため、実際の機能や画面の操作性などを体験し、導入を検討するとよいでしょう。
また、アクセスメールは、配信量によってコースを選ぶ料金形態です。
配信量がオーバーすると追加料金がかかりますが、一番低価格なコースでも5万通まで配信可能なため、安価で利用しやすいサービスと言えます。
よくある質問
ここからは、無料で試せるメール配信システムに関する、よくある質問を2つ紹介します。
メール配信システムを選ぶ際の参考にお役立てください。
ステップメールを無料で使えるメール配信システムはある?
無料のメール配信システムにも、ステップメールを利用できるものがあります。
ステップメールを無料利用できるメール配信システムは、以下の4社です。
- める配くん
- Benchmark Email
- オレンジメール
- ワンステップメール ※今回の記事では紹介していません。
ステップメールは、シナリオ分岐や配信設定など複雑な機能であるため、サービスを提供していないメール配信システムも存在します。
なかにはステップメール機能自体はあるものの、契約するプランによって利用できないケースや、無料お試し期間のみ有料を含めた全ての機能が利用できるケースも多く見られます。
そのため、ステップメールの活用を考えている方は、アップグレードした時のことを考えてメール配信システムを選ぶことが大切です。
なお以下の記事では、ステップメールが使えるおすすめのメール配信システムについて詳しく紹介しています。
ステップメールの活用を検討している方は、こちらの記事もぜひお読みください。
>>ステップメールとは?メルマガとの違いや売上アップの戦略を徹底解説
無料メルマガでビジネスする方法は?
無料のメルマガを使ってビジネスを成功させるには、以下の流れをしっかりと理解することが重要です。
- ステップ1:有益な情報をメルマガで提供
- ステップ2:信頼関係を構築
- ステップ3:高額な商品・サービスを販売
まずは、読者にとって有益な情報を惜しみなく提供して、読者の持つ悩みを解決に導き、ニーズを満たします。
定期的な配信で読者との接触回数を増やしながら、徐々に信頼関係を構築しましょう。
さらにステップメールを活用し、読者の興味・関心段階に合わせた情報配信を自動化することで、効率的な運用も可能です。
無料のメルマガを使用したビジネスモデルや、売り上げにつなげる仕組みについては、記事で詳しく解説しています。
あわせてご覧ください。
>>無料メルマガを使ったビジネスモデルのからくりと売上の仕組化
メール配信システム・メルマガスタンドは無料で試してから有料を検討しよう
メール配信システムを選ぶ際は、まず無料で機能や操作性を試してから有料プランを検討することがおすすめです。
有料プラン導入後に使える機能を実際に使ってみることで、より自社に合うサービスを選びやすくなります。
無料で全ての機能を体験でき、期間中に解約すれば料金は発生しません。
操作が簡単で、導入からわずか10分で配信できる手軽さも魅力です。
自社に合うメール配信システムを探している企業担当者の方は、気軽に導入してみてはいかがでしょうか。